夏も冬もきれいな水が十分に飲めるようにしよう

夏も冬もきれいな水が
十分に飲めるようにしよう 

 

 

  乳牛の水要求量は、乾物摂取量・乳量が多い牛ほど、また、気温が高いときほど、たくさんの水が必要となります。
 暑熱期だけでなく、気温が0℃のときでも、乳牛は1日に 75 リットルの水を必要とします(乳量 25 kg の場合)。
 どの牛も年間を通して新鮮な水を飲むことができ、要求量を満たせるように、環境を整えましょう。

 
給水量は足りていますか? 

 つなぎ牛舎では、飼料給与後の飲水や搾乳後のミルカー洗浄で水の使用量が集中するときに、水が出にくくなることがあります。
 原因として、水道配管の口径が小さい( 25 mm )ことが考えられます(写真1)。
 牛への給水量を確保するため、以下のことを検討しましょう。

1 横配管の上に口径の太い(100 mm)バイパス配管を設置し空気抜き弁をつける(写真2)。
 バイパス配管が貯水タンクの役割を果たします。
2 貯水タンクを設置する。  

 

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 写真1 口径が細く、曲がった配管

 

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 写真2 バイパス配管

 

 貯水タンクの設置は、水道管から直接水を取るよりも効果がありますが、以下の点に注意します。

1 タンクの出口の位置は横配管の位置より高くする。
2 タンクの出口の口径で吐水量が制限されるので、二カ所以上の出口を作る。

 複数の牛が同時使用しても 4 ~ 6 リットル/20 秒の吐水量(水道メーターなどで確認)があれば、十分な水を飲むことができます。

 
冬季の温水給与  

 先述の通り、寒いときでも乳牛は多量の水を必要とします。冬季の飲水量と乾物摂取量を高めるために温水を給与している事例もあります。
 ヒーター付きのウォーターカップや水槽を設置することで温水が給与できます(写真3)。

 

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写真3 ヒータ付きの水槽

 
定期的に洗浄しましょう 

 飲水量の確保にはウォーターカップや水槽の洗浄も重要です。週に1回は洗浄する、などルールを決めておきましょう(写真4、5) 

 

 figure4.jpg

 写真4 汚れたウォーターカップ、水槽

 

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 写真5 水槽の洗浄

 

 

 

 

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