今年(2017年)は暑かった これからの飼養管理のポイント
飼養環境の留意点 20℃を超えると牛にとっては暑いです。
- 牛に風を当てよう。牛床を乾燥させよう!!
・ 自 然 換気の場合→窓を開け放ちましょう。扇風機を回しましょう
・ トンネル換気の場合→稼働台数・回転数・入気口を調整し、風量を確保しましょう。 - 敷料はこまめに交換しましょう。
- 飼槽は清潔に!!
・ 残飼は、飼料給与の都度取り除きましょう。
・ 水槽・ウォーターカップを掃除し、新鮮な水をいつでも飲めるようにしましょう。
飼料給与の留意点
- 掃き寄せ回数を増やし、乾物摂取量の確保に努めましょう。
- 粗飼料品質と牛のコンディションに応じ濃厚飼料を給与しよう!!
・ 乳量・乳質・乳成分(乳蛋白やMUNなど)、腹の張り、ふんなどをチェックしましょう。
・ 状況に応じて、濃厚飼料の給与量や給与割合を調整し、蛋白とエネルギーのバランスをとりましょう。 - 塩・重曹を給与しよう!!
・汗で消耗するミネラル分の補充のため塩を給与しましょう。
・ルーメンのpHを上げるため重曹を給与しましょう(目安:1頭当たり100~200g/日)。
写真1「ギ酸タンクを再利用して重曹を自由採食」 - 不良発酵したサイレージやカビは取り除き、給与しないようにしましょう!!
・濃厚飼料のカビにも注意しましょう。
写真2「カビは取り除きましょう」
放牧の留意点 放牧草の伸びは春の半分しかありません。
放牧草の不足分を併給飼料でしっかり補おう!!
・放牧地でもロールを給与しましょう。
・牛舎内でも粗飼料を十分給与しましょう(気温が下がれば採食量も増えてきます。)。
衛生管理も強化しましょう サルモネラ症は秋口から増加する傾向にあります。
- 牛舎への踏込消毒槽の設置
- 農場出入口の石灰散布
- 鳥・野生生物を牛舎に入れない!!
- 開口部は網で覆いましょう。
写真3「農場出入り口に石灰を敷き車両消毒を」
ヒヤリ・ハットは危険のシグナル 忙しいときこそ確認を
(この情報は、2017年9月に厚岸郡(厚岸町・浜中町)の農業者向けに発信したものです。)