営農計画作成にあたって
今年も営農計画作成が近づいています。営農計画の作成にあたっては、基本的な次の事項に留意しながら事前準備し、作成に取り組みましょう。
ステップ1 過去の組勘データ等から自分の経営状況を把握
- 年次(過去5年以上)によって各勘定科目に「バラツキ」がありますか?
例)年ごとで、生乳収入金額にバラツキがありました。 - バラツキの「原因」を把握していますか?
例)年ごとで、生乳出荷乳量が大きく変化していました。 - バラツキの原因は「解決」すべきですか?
例)毎月の「搾乳頭数」等のバラツキを少なくする必要がありました。 - 原因を解決すべき「対策」はありますか?
例)繁殖管理改善(空胎日数の短縮等)が対策になりました。また、この改善に伴い費用が発生する場合には、費用を計上しましょう。 - 対策することで「改善」が図られますか?
例)改善されると判断できた場合には、営農計画に数字を反映させましょう。
ステップ2 当年の必要とされる収益は?
- 家計費及び資金準備
家族構成からライフサイクル(10年以上の長期)を考慮したうえで、当年の必要とされる家計費を家族内で協議し、算出しましょう。また、ライフサイクルに伴い必要とされる資金(学費、住宅、医療等)の積立もしましょう。 - 償還額
当年の償還額を事前に把握しておきましょう。
以上「家計費及び資金準備+償還額=当年の必要とされる収益」になります。 - 投資額
現在の機械施設の耐用年数及び状況と10年以上の長期計画に基づき、投資に伴う年間の償還金額を考慮し、家族内で協議したうえで、投資額を算出しましょう。
ステップ3 「ステップ1と2」に基づき各勘定科目の計画作成
「収支バランス」を考慮し、各勘定科目の計画を作成しましょう。
ステップ4 作成した営農計画の妥当性を再度確認
作成した営農計画の「妥当性」を再度家族内で確認しましょう。
家族の笑顔のためにも「生産第一」より、まず「安全第一」
(この情報は、2018年11月に厚岸郡(厚岸町・浜中町)の農業者向けに発信したものです。)