1番草収穫に向けてのポイント

牧草収穫間近 ~1番草収穫に向けてのポイント~ 

 

 

1 サイロ・ロール置き場の整備

 

 

 バンカーサイロの周辺を整備し、土砂の混入を防ぎましょう。また、サイロ内は十分に清掃しておきましょう。
スタックサイロ用地、ロール置き場は、早めに整地し日干しできる期間をおき、水たまりができないようにしましょう(写真1)。

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   写真1 事前に整地し乾燥したスタック用地

2 牧草の刈取高について

  牧草の刈取高は、10cm以上にしましょう。
 刈取高を10cm以上にすることで、原料草への異物(土砂・枯草・ふん尿など)が減少し、不良発酵を防ぐことにつながります(写真2)。

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  写真2 刈取高と異物混入の程度
 

 チモシーの場合、出穂時には既に2番草や翌年の1番草へ成長する分げつが始まっています。刈取高を低くするとそれらを傷つけてしまい、今後の収量低下と植生悪化につながります(写真3)。

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  写真3 1番草刈取直後のチモシーの球茎

3 農作業安全について

  • エンジン始動前に、機械内部・周辺に人がいないか確認。人もオぺレーターから見えない位置から作業機に近づかない。
  • 機械に石や草が詰まったときは、必ずエンジンを停止してから対処する。
  • 牽引車両のウインカー・ブレーキランプの点灯を確認しましょう。公道走行時は後続車に注意しましょう。特に、右折時に追い越し車両いないか確認!!

4 刈取後の追肥について

 牧草(特に、チモシー)は、夏(1番草収穫後)に1年で最も分げつが起こります。この時期の栄養量が分げつ数の多い少ない、ひいては牧草の茎数の多い少ないに影響します(図1)。草地の牧草割合の維持のためにも追肥は行いましょう。

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図1 追肥(1番草刈取後)の施用量と2番草茎数
※早春には、いずれも窒素8kg/10a施用
(松中ら「草地学の基礎」(2016)(一社)農山漁村文化協会から作成)

<追肥のポイント>

キャプション
   チモシー  オーチャードグラス 
 施肥量  早春施肥の1/2程度の量   早春施肥と同量
 施肥のタイミング  1番草刈取後5~10日  1番草刈取直後

                        (北海道施肥ガイド2015より作成)

忙しいときこそ声かけあって、安全確保

この情報は、2019年6月に厚岸郡(厚岸町・浜中町)の農業者向けに発出したものです。

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