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最終更新日:2019年10月31日(木)

冬に向けて早めの対策! ~哺育牛の保温~


  

哺育牛が寒さを感じる温度は?

 哺育牛の適温域は13℃~25℃で下臨界温度は9℃になります(表1)。つまり、哺育牛は13℃以下から寒さを感じて、9℃以下になると体温の維持のためエネルギーをより多く使うことになります。

(表1)乳牛の適温と下臨界温度

 

 適温域

下臨界温度

出生時 

13~25℃ 

  9℃

1ヶ月齢

4~20℃ 

 0℃

泌乳期

0~20℃

 -24℃

乾乳期

0~20℃

 -14℃

(乳牛管理の基礎と応用(2006年改訂版)_(株)デーリィジャパン社より引用) 

 11月の厚岸町の平均気温は3.3℃、浜中町の平均気温は3.5℃ですので、牛にとっても寒い時期になります(表2、3)。

(表2)厚岸町の気温(平年値)

   平均気温(℃)  最高気温(℃) 最低気温(℃) 

 10月

 9.7

14.6 

4.7 

 11月

 3.3

8.1 

-1.7 

 12月

-2.8 

1.6 

-7.5 

(観測地:太田 気象庁HPより引用)

(表3)浜中町の気温(平年値)

  平均気温(℃   最高気温(℃  最低気温(℃)

 10月

 9.9

15.1

 4.3

 11月

 3.5

 8.7

 -2.3

 12月

 -2.6

2.2 

 -8.2

(観測地:榊町 気象庁HPより引用))


 冬に向けて早めの寒さ対策を行いましょう。
(※下臨界温度とは血管収縮により熱放射だけでは代謝維持ができなくなり代謝量が上がり熱生産が増加する温度のこと)

哺育牛を寒さから守るためにできること

(1) ネックウォーマー&カーフジャケット(写真1)

 哺育牛もカーフジャケット等を着用することで、体からの熱放出を防ぎ体力の消耗が少なくなります。ネックウォーマーは、市販されている人間用でも対応可能です。

子牛のジャケット

(写真1)子牛も冬はジャケット

(2)すきま風を防ぐ


 気温はそこまで低くないけど風が吹くと寒く感じると思います。哺育牛も同じで、風は体感気温をぐっと下げます。換気もすごく大切ですが、哺育牛に直接、冷風が当たらないようにペンで囲ったり、すきまを塞ぐことで寒さ対策を行いましょう。

(3)ペンに屋根や小屋を設置する(写真2)


 建物の中では、暖かい空気がどんどん上に逃げてしまいます。これを防ぐため、ペンに屋根(シートやコンパネ)を設置したり、すきま風や寒さから逃げられる小屋を設置している事例もあります。子牛の暖かい小屋

(写真2)暖かい空気が溜まる小屋

(4)敷料をたっぷり敷く(写真3)

 冷たいコンクリートや凍結した土は、哺育牛のお腹を冷やし体温を下げる原因となります。敷料をたっぷり敷き、底冷えを防止しましょう。また、糞尿で敷料が濡れると哺育牛濡れて逆効果になりますので、スノコの活用や敷料を交換して乾燥させましょう。

 乾いた敷料

(写真3)乾いた敷料をたっぷり

路面が凍結する時期になりました。砂や凍結防止剤などを散布し、転倒を防ぎましょう! 

この情報は、2019年11月に厚岸郡(厚岸町・浜中町)の農業者向けに発出したものです。

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