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最終更新日:2019年10月15日(火)

牛の過肥対策 ~理想の体型ってどれくらい?~

 牛の過肥は繁殖成績の低下など、様々な悪影響を与えますが、どの位の体型から注意が必要なのでしょうか?
 今回は普及センターが調査している、過肥と繁殖の関係、過肥対策について紹介します。

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○BCS調査

 牛の脂肪の蓄積度合いを評価する指標として、BCS(ボディーコンディションスコア)という方法を活用しました(図1)。
 数字が大きいほど過肥と評価され、牛体を直接見て、触りながら評価します。

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図1 BCS調査方法

○BCSと空胎日数の関係

 BCS調査から、分娩時のBCSが小さい(痩せた)牛ほど空胎日数は長く、大きい(太った)牛ほど短いという結果でした。
 しかし、分娩前後のBCSの差ごとに空胎日数を見ると、減少幅が大きい(分娩後に急激に痩せた牛)ほど、空胎日数が長い結果となりました(図2)。

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図2 分娩後のBCS減少幅別空胎日数

 よって過肥分娩では、分娩後の栄養充足を適切に行い、急激に痩せさせないことで、空胎日数の長期化を防げると示唆されますが、分娩後の周産期病の有無を見ると、BCSが3.75以上で発症リスクは2.5倍となることから、分娩時のBCSは、3.5に収めるのが良いと思われます(写真1)。

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写真1 BCSが3.5の牛

○過肥の対策

 乳量と産乳に必要なカロリーは比例しています。乳検などで乳量を確認し、乳期にあわせた飼料設計を行うことで、栄養過多にならない給与をしましょう。 
 また、乾乳期にはBCSを変化させないことも重要です。3.75以上で乾乳となっても、乾乳中に痩せさせようとせず、分娩後の栄養充足や疾病の予防を行いましょう。

     (令和元年10月 釧路業改良普及センター本所作成) 

この情報は、2019年11月に標茶町・釧路町・弟子屈町の農業者向けに発出したものです。


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