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最終更新日:2019年12月23日(月)

令和元年産サイレージの栄養価について

 粗飼料分析値の結果から、令和元年産のサイレージの栄養価の傾向についてみてみましょう。

1番草について 

R1年の1番草の収穫作業は好天の中、順調に進んだため、栄養価の高い粗飼料確保が期待されました。

粗飼料分析より(表1)

(1)粗蛋白質率(CP)の平均は約11%と、長雨で刈り遅れた平成30年産と比較すると、0.8%高いだけでした。
(2)中性デタージェント繊維(NDF)は、平均約67%でした。これは、平成30年産並に高い値となっています。

 NDFは総繊維を示し、その割合が高いと採食量が制限されてしまいます。

表1 令和元年サイレージ分析結果(データ提供:ホクレン農業協同組合)

表1

生草分析結果より(図1)

 成分は、管内2地区で収穫日ごとの生草分析を行った結果、6月20日頃から急激に高NDF、低CPとなり、栄養価の低下がみられました。

図1

図1 1番草(令和元年)生草分析値(分析協力:ホクレン)

栄養価低下の要因

 高NDF、低CPの要因は、今春の高温傾向の気候が関係していると推測されます。
 中でも、牧草の生長が早まったこと、干ばつ状況での施肥により肥料成分が十分吸収できなかったことなどが考えられます。

2番草について 

 2番草は8月中旬の長雨により、収穫期は3日遅れとなりました。

粗飼料分析結果より(表1)

(1)乾物率は平均約30%と、平成30年産より3.6%高くなっています。
(2)NDFは平均62%と平成30年産の61%よりやや高めでした。
 8月の天候不順により、1番草から2番草収穫までの日数が長くなったことで、乾物率とNDFが高くなったと思われます。

飼料用とうもろこしについて 

 今年は倒伏被害もなく、収穫をすることができました。
 デンプン割合は平均25%と昨年より高めの傾向で、乳生産への寄与が期待できそうです(図2)。

図2

図2 とうもろこしサイレージのデンプン率(データ提供:ホクレン) 

令和元年産粗飼料利用のポイント

 まずは、粗飼料分析を行い、栄養価などを確認して下さい。
(1)NDFが65%以上の粗飼料を給与する場合は、採食状況を確認します。
 採食量が制限されている場合は、ルーサンヘイやビートパルプなど、消化性の良い繊維を併給し、栄養充足に努めましょう。
(2)今年の粗飼料は全体的に乾物率が高い傾向が見られます。
 飼料の乾物率が高い場合は、いつも以上に新鮮な水が飲める環境を提供するなど、採食量向上への取組を心がけましょう。

(令和元年12月 釧路中西部支所作成)

この情報は釧路中西部支所が担当地域の農業者に向けて発信したものです。


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