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最終更新日:2020年2月17日(月)

令和1年産1番グラスサイレージの栄養価と対策

 令和1年産サイレージの給与が開始されています。平成30年産のサイレージは6月下旬の長雨により品質がばらつきました。令和1年産の給与反応も「昨年より乳量が増加した」、「乳量が落ちた」と様々です。開封されたサイレージの分析値から令和1年産の傾向を予測してみます。

牧草の萌芽が早く、生育ステージの進行が早まった

 令和1年は牧草の萌芽が早く、出穂も平年に比べ5日ほど早まりました(表1)。栄養の低下が早まったため(図1)、収穫日が平年と同じであっても「5~10日刈遅れた栄養価」と考えた方がよいでしょう。

 表1

 図1

出穂期は8日間早く、6月中旬以降の栄養は低め

 サイレージの良否を決める「栄養価」と「発酵品質」について、直近3年で比較しました。 
 令和1年の収穫は順調であったため分析値のバラツキは少ない一方、平成29年産と比較し、TDNが65%以上の飼料が少なく、55%以下が多くなっています(図2)。
 発酵品質は、発酵の良否の指標であるアンモニア態窒素が高いサンプルがやや多く(図3)、発酵品質を評価するVスコアは平成29年産>令和1年産>平成30年産年産の順でした。
 栄養価の向上に向けた、草地の植生改善や牧草の出穂に合わせた収穫、牧草品種の選定などの計画を立てましょう。
 発酵品質に問題がある際は、踏圧時間の確保、設定切断長と切断面の確認、添加材の利用と使用量について再検討してみてください。

図2

     図3

【番外】令和元年産サイレージ用とうもろこしの栄養価

   

 令和1年に収穫されたサイレージ用とうもろこしは、熟期が進んだ地域が多く、子実乾物収量が高いことから、デンプン価が高いことが予測されます。
  給与の際は、デンプン過剰によるアシドーシスに留意し、粗飼料分析値や乳成分、乳牛の状態から、購入飼料の給与内容を検討しましょう。


 
  図4 
 

 (令和2年1月 釧路農業改良普及センター本所作成)

 この情報は、2020年2月に標茶町・釧路町・弟子屈町の農業者向けに発出したものです。

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