今年の冬の傾向と今後の草地管理
1 今年の冬の傾向
3月15日時点の降雪量は、厚岸郡厚岸町太田で前年比71%、根室市厚床で同じく67%となっています(図1)。雪は少ないものの、気温が1月を中心に平年より暖かく推移したため、3月13日時点の土壌凍結の深さは平年並みとなっています(図2)。
これらの状況から、土壌の融解が平年より遅くなる可能性は小さいです。
図1 累積降雪量
図2 土壌凍結深
2 施肥の準備を進めましょう。
牧草は、気温が5℃以上になると生育を再開します。肥料は生育再開後早い時期に施用するほど、収量が確保できる傾向にあります(図3)。
図3 施肥時期と牧草収量の関係
☆☆平均気温が5℃以上になる日(平年値)☆☆
太田アメダス 4月26日
厚床アメダス 4月27日 です。
これを目安に、ほ場に入れるようになりましたら、肥料をまきましょう。
3 新播草地の冬枯れについて
この冬は5年ぶりに11月の降雪が0cmでした。夏播種の牧草は例年より長い時間寒風にさらされたことになります。
冬枯れは牧草が萌芽する4 月中~下旬に確認し、牧草の枯死有無とその程度を確認し、必要に応じて対策を取りましょう。
厚岸町、浜中町の農業者の方には、各町農業技術員連絡協議会をつうじて、対策資料を3月下旬に配布されました。詳しくはそちらをご覧下さい。
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この情報は、2020年4月に厚岸郡(厚岸町・浜中町)の農業者向けに発出したものです。