釧路東部地区 今年(2020~2021)の冬の傾向と対策
今年の冬は、根雪は遅く積雪は平年並みで、気温は高めで推移しました。しかし、土壌凍結が始まる12~1月は一時的に寒く土壌凍結の厚さは、平年並み~薄くなっています。
(1)積 雪
棒グラフが今冬、折れ線が平年の積雪(雪の深さ)
【出所】アメダス
(2)気 温
12月~1月上旬までは平年を下回りましたが、それ以降は平年より高めで推移しました。
平年より高ければ赤、低ければ青に塗りつぶされる。
【出所】アメダス
(3)土壌凍結
西部(釧路側)は平年並み、東部(根室側)は薄い傾向傾向です。
図1 浜中町厚陽の土壌凍結
年末にある程度の積雪があり、年明けの寒さの影響を受けず、土壌凍結は平年より薄くなっています。
図2 厚岸町若松の土壌凍結
年末の積雪が平年より少なく、年明けの寒冷により平年並みの土壌凍結深になっています。
図3 厚岸町太田の土壌凍結
年末の積雪が平年より少なく、年明けの寒冷により平年並みの土壌凍結深になっています。
(4)今冬のまとめ
年末は、平年より寒かったもの、厚岸町厚陽は積雪も平年よりあり、土壌凍結は進みませんでした。厚岸町若松・太田は、積雪が少なく、1月下旬以降平年より暖かかったが、土壌凍結は平年並みでした。
(5)今後の対策・・・各ページにリンクしています。
牧草地への施肥は、萌芽期に行いましょう。
牧草の施肥の適期は、芽が動き出した頃”(萌芽期)です。この頃が、牧草(チモシー)が肥料を最も効率よく吸収できます。
放牧地の短草利用で効率アップ
放牧草は短い草丈で管理することで、牛・草双方にメリットがあります。この春、草が伸びすぎる前に放牧を始めて、一年を通じて短草を図りましょう。
この情報は、2021年4月に浜中町の農業者向けに発出したものです。