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ホーム > 産業振興部 > 商工労働観光課 >  食と観光シンポジウムを開催しました


最終更新日:2018年12月05日(水)

●○食と観光シンポジウム ~くしろ地域の食の魅力再発見~を開催しました!○●


開催結果概要


 釧路総合振興局では、釧路管内へのさらなる誘客促進・滞在時間延長をめざす取り組みの一つとして、
食や観光産業に携わる事業者様を対象に、次のとおりシンポジウムを開催しました。

 ○日時…平成30年10月26日(金) 14:30~16:40
 ○場所…釧路市生涯学習センター
 ○主催…釧路総合振興局



プログラム1  基調講演


 テーマ:フードライターから見たくしろの魅力とその伝え方
 講 師:フードライター 小西 由稀 氏


▼講演概要

【ライターが掲載店をセレクトする基準】
 ○ 質の高い店 = 愛のある仕事 = 客への気遣い
   旬の地元食材を使っているか?作り立てを提供しているか?食べた人が嬉しくなったり楽しくなったり
  する気遣いを感じられるか?

 ○ 知的好奇心を満たす味わい
   旅行における「食」 = 土産話に持って帰れる経験や体験をどれくらいできるか。地元しか知らない背景
  (ストーリー)やスポットに触れられるか。北海道は、風景が直接 味や産物に結びついている。


【インターネット社会にどんな旅情報を発信すべきか】
 ○ 正しいエコヒイキ
   情報が横並びのパンフレットはやめ、「正しいエコヒイキ」を。
   「観光におけるエコヒイキ」 = 地域に人を呼んでくれそうな店・料理人・食材・料理をクローズアップする


【魅力の見つけ方・考え方】
 ○ 肯定から始める
   自分の店の何が良いのか、何故良いのかを探ることが大切。
   「どう美味しいのか」を考えると、たくさんの表現方法が見えてくる=魅力の幅が広がる

 ○ 愛情を注いで育てること
   作りっぱなしはNG。常にそれが良いか悪いか、どう見られているかを検証する。


【地域の印象を決めるのはみなさん】
 出張でも旅行でも、必ず交流するのは宿泊施設や飲食店のスタッフ。
 地域の印象は、その土地での「人」や「味」との出会いが大きく左右する。


【伝わるおいしさ】
 ○ 「たくさんの人に伝わってほしい」はNG
   ターゲットを細かく設定することで、その層からしか需要がなくなってしまうわけでははない。
   むしろ、「たくさんの人に」は魅力がぼやけ、ありふれたものになる。

 ○ 「こだわり」「美味しい」は禁止
   伝える側が伝えやすいワードなだけ。情報を受ける側には何も伝わらない。

 ○ 付加価値の深堀り
   「ブランド化」でなく、ファンをつくる。
   ファン = その会社や人・姿勢・人柄などを含めて好きだから応援してくれる人



プログラム2  トークセッション「人を集めるくしろの『食』~地元ができること~」


トークテーマ   :人を集めるくしろの「食」~地元ができること~
ゲストスピーカー:株式会社白糠酪恵舎 事業部部長 及川 由博 氏
            堅展実業株式会社厚岸蒸溜所 所長 立崎 勝幸 氏
            夢F.C.株式会社 炭田 晃希 氏
            株式会社丘の上のわくわくカンパニー 代表取締役 服部 佐知子 氏


▼各ゲスト発言要旨

【及川氏】
 ○ 酪農と地域と人をつなぐため、地元でのイベントを積極的に開催している。これまでの活動から、北の
  ガレットというそば粉のクレープがふるさとの料理として誕生するといったことも経験した。

 ○ 食をテーマに、これら地域での取り組みを引き継ぎ、仲間と互いの力を発揮できる場所をつくって地域
  に貢献するという趣旨のもと、「やっぱり釧路は美味しいぜ!!」というイベントがはじまった。
   一人の力で何かを成し遂げるより、それぞれが持つ得意分野を集結し、一つのことを成し遂げることが
  イベントの考え。

 ○ 本当に美味しいといえるものを作ることも大切だが、食品を正しく判断できる力を、多くの人がもって
  いなければとならないと思う。実際に生産者の方にも参加してもらい、自分の食材がどんな料理になって
  地域の人に食べられるのか、どのように評価されているのかなどを共有する機会として、この取り組み
  を活用していけたらと思う。


【立崎氏】
 ○ ウイスキーづくりには「水」が大切で、我々が求めたのは、湿原の中を通ってきた水。候補地の中でも
  特に熟成環境が良かった厚岸町を選んだ。
   計画は2010年に始まり、今年2月・8月に「NEW BORN」を発売。おかげさまで完売。

 ○ ウイスキーの世界では、「シガー」「ピーティ」「セメダイン」といった表現もあるが、これらは食品には
  使わないし、一般の方にそのまま言っても美味しさが感じられなくなる。「美味しさの通訳」も我々の仕事。

 ○ いかにファンを作るかが大事で、そのために我々ができることは、ディスクロージャーと品質の作り込み。
  美味しいと言ってくれる方々が増えると、その方々は、どんなところで作っているのかと考える。
   弊社が貢献できるとすれば、高品質のウイスキーを作り続け、ファンを増やし続け、この地域に興味を
  持っていただき、そして来ていただくことだと思う。


【炭田氏】
 ○ 地域おこし協力隊時代の活動として取り組んでいた体験メニューについて、旅行会社でもそのまま仕事
  として引き継がせてもらっている。基幹産業である酪農の生産現場を体験できるツアーを考えており、
  一般的な体験牧場と違った、よりリアルで自然なかたちで見せられるようなものにできれば。

 ○ 弊社ツアーに参加した方の口コミを見て来てくれたという海外のお客さんもいて、口コミの要素は大きい
  と感じる。

 ○ 今後も、弟子屈に拠点を置く地域や旅行のプロフェッショナルとしてやっていきたい。道東エリアには、
  専門的に極めている方々がたくさんいる。それは食べ物だったり、カヌーなどの体験であったり。まさに
  体験牧場のストーリーを伝えることなども含めて、それぞれの「地域のプロ」の方々と一緒に魅力を発信
  していきたいと思う。


【服部氏】
 ○ 鶴居村の丘の上で、酪農の応援団として「ファームレストラン ハートンツリー」を経営して、20年。
   ハートンツリーはレストラン兼ゲストハウスで、国の農泊モデルの一つにも入れていただくくらい、
  皆様に受け入れられてきている。

 ○ 鶴居村は「日本で最も美しい村」の一つにも入っている。元々の自然の美しさは、地元の人にとっては
  普通のことだが、来た人にとっては非日常に感じる。日常がとても良いということをPRしていきたい。

 ○ 私の夢としては、世界中にいる「ハートンツリーチルドレン」(ハートンツリーにホームステイした
  若者たち)とともに世界各地にゲストハウスをつくり、カフェを経営したい。現地で鶴居を紹介してもらい、
  こちらに来てもらう。そしてこちらからも行く。そんなことを、チルドレンたちとできたらいいなと思う。



シンポジウム出席者感想


 ・ 「美味しい」でも何が美味しいのか、その背景が必要という内容に興味が持てた。
 ・ ユーザーへの訴求方法が非常に参考になった。
 ・ それぞれの立場から参加しているゲストのこだわりを知ることができた。
 ・ くしろ地域で注目されている方々の率直な話や考えを聞くことができてよかった。


セミナー結果1  食と観光シンポジウム写真2

シンポジウムの様子