釧路管内の酪農家28名が受講
釧路管内の酪農家を対象に生乳の利活用と加工技術の習得を目的としたファームバリューアップ講座「酪農家のためのチーズづくり」を開催しました。受講者は28名と人気があり、3回に分けて(8月1回、10月2回)、標茶町、釧路市阿寒町を会場に実施しました。
4種類のチーズづくりを実習
チーズ工房白糠酪恵舎の井ノ口和良氏を講師に、各回2日間コースで行いました。1日目は座学で専門知識を学び、2日目にモッツァレッラとその工程の中で製造できるチーズ(トゥミン、カチョッタ、リコッタ)の作り方を実習しました。
参加者の感想
参加者から、「生乳の性質や機能性を理論的に学ぶことができた」「凝固の判断やカットのタイミング、成形のコツなどが体感でき、自分で作るイメージができた」「1日で4種類のチーズができるのは面白い、どれも美味しかった」などの非常に満足度の高い声が聞かれました。
生乳の利活用と乳食文化の形成を
受講者は、講座終了後、早速チーズづくりにチャレンジしています。普及センターでは、酪農家が牛乳・乳製品の価値を見直し食卓を豊かにすることで、生乳の利活用や乳食文化の形成に繋がることを期待し支援しています。
講義では生乳の本質や取扱方法、乳酸菌、凝乳酵素の働きなど基礎を学びました
レンネット(凝乳酵素)を添加後、凝固したカードをカット
モッツァレッラの仕上げに挑戦。「繊維をよく延ばして、美味しくな~れ!」
出来たてを試食。「ジューシーで美味しい!」と笑顔