ノロウイルスとは
例年11月から3月の冬季に多い感染症です。ノロウイルスは感染した人の腸内で増殖し糞便や吐物と
ともに排泄されます。
ノロウイルスの特徴
主な症状は、おう吐、下痢、腹痛です。
感染から発症までの時間は通常24~48時間です。
回復までには個人差がありますが2~7日間かかります。
感染経路
食品からの感染:感染した人が調理などをして汚染された食品。
ウイルスの蓄積した、加熱不十分な二枚貝など。
人からの感染:患者の糞便やおう吐物からの二次感染
家庭や施設内などでの飛沫などによる感染
消毒方法
消毒液と消毒方法
次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸水とは異なる)と加熱が効果的です。
次亜塩素酸ナトリウムは、家庭用塩素系漂白剤に含まれており、0.02%や0.1%に希釈して使用します。
0.02%は、トイレの便座やドアノブ、手すり、床、衣服や器具のつけおき等、0.1%は、便や吐物が付着した床やおむつ等の消毒に使用します。
※次亜塩素酸ナトリウムは手洗い後の消毒に用いてはいけません。直接、皮膚に触れてしまうことで、手荒れが起きます。処置が遅れると、皮膚の壊死を起こしてしまいます。
加熱する場合は、85℃1分以上の消毒が効果的です。
具体的な消毒方法
吐物の処理方法
吐物処理時の注意
吐物処理の必要物品
吐物処理の方法
手洗い方法、防護具の脱ぎ方
手洗い
手洗いは正しく行いましょう。食事の前、トイレの後は必ず手を洗いましょう。
ノロウイルスはエタノール含有擦式消毒薬による手指消毒の有効性は低くなります。
【効果的な手洗い】
・石けん、ハンドソープなど洗浄剤を使う。
・温水で洗う。
・手洗いを二回繰り返す。
・タオルを共用せず、ペーパータオルなどを使用する。
手袋、ガウンの脱ぎ方
吐物、排泄物の処理を行うと防護具にウイルスが付着します。
ウイルスの付着した防護具に触れた手から、感染が広がらないよう、防護具を脱ぐときは、ウイルスに触れないこと、脱いだ後しっかりと手洗いをすることが大切です。