たばこと健康
たばこの煙からは、4,000種類以上の化学物質が検出され、有害物質は200種類を超えます。
含まれる量と毒性の強さからみて、ニコチン、タール、一酸化炭素が三大有害物質といえます。
これらの有害物質はたばこを吸うことで血液中に入り、さまざまな悪影響を体に与えています。
また、受動喫煙といって、自分の意思に関係なく、他人のたばこを吸わされることで、たばこの煙は吸っている本人だけでなく、周りの人にも健康被害を及ぼします。
知っていますか?COPD(慢性閉塞性肺疾患)
COPDは、主として長期の喫煙によってもたらされる肺の炎症性疾患で、咳・痰・息切れを主訴として緩徐に呼吸障害が進行します。肺気腫、慢性気管支炎などが含まれます。
COPDの原因としては、50~80%程度にたばこの煙が関与し、喫煙者では20~50%程度がCOPDを発症するとされていますが、釧路地域の喫煙率は全国・全道と比べ過去から高く、長期的な喫煙は喫煙者本人のみならず、受動喫煙にさらされる人にとっても発症リスクを高めるほか、罹患率や死亡率の増加につながると予想されます。
禁煙により予防可能な疾患で、有病者においてはCOPDの治療の基本であ「禁煙」により、予後の改善が期待できます。
たばこをやめたい人への相談窓口
釧路保健所では「相談窓口」を設置しています。詳細については電話で確認をお願いします。
相談受付 ▶ 月曜日~金曜日 8時45分~17時30分
☎ 電話 0154-65-5819(企画総務課企画係)
釧路管内禁煙外来のご案内
※診療日・時間・予約の要否など、詳しくは各医療機関にお問い合わせください。
※禁煙治療を希望するすべての方が保険適用となるわけではありませんので、ご注意ください。
20歳未満の者の喫煙防止講座
20歳未満の喫煙は、成年に比べて健康への影響が大きく、喫煙を始めてからニコチン依存症になるまでの期間も短いため、吸い始める前の対策が重要となります。
釧路保健所では主に小学校の児童、教職員及び児童の保護者等を対象に、喫煙防止講座を実施しています。
受動喫煙防止対策
北海道は、「受動喫煙ゼロ」の実現を目指します!
受動喫煙の防止については、平成30(2018)年7月に健康増進法が改正され、これまでの「マナー」から「ルール」へと対策の強化が図られました。
道では、令和2(2020)年3月に「北海道受動喫煙防止条例」を制定し、全ての方に望まない受動喫煙を生じさせない「受動喫煙ゼロ」の実現を目指し、道、道民、事業者及び関係団体がそれぞれの責務の下、協働しながら道民運動として、受動喫煙防止対策を推進することとしています。
北海道のきれいな空気の施設登録事業
屋内完全禁煙に取り組まれている第二種施設(飲食店を除く)を「北海道のきれいな空気の施設」として登録し、ステッカーの交付・北海道ホームページで施設名などの紹介を行っています。
受動喫煙対策に関する調査
釧路保健所では、職場における望まない受動喫煙防止に向けて、アンケートを調査を実施しました。