概要
中標津空港は、東経145度と日本で最も東に位置する(北方領土を除く)北海道が管理する地方管理空港(旧第三種空港)です。
北東から西側にかけて1,000mを超える山々があり、季節風による気流の乱れがあるものの、空港周辺は平坦な丘陵地であり、比較的降雨量や霧の発生も少なく、航空保安施設も整備され、滑走路も2,000mに延長されたため、就航率は高い水準で維持されています。
空域としては、ユジノサハリンスクの管制区域まで10数マイルと近接しており、空港から国後島など北方領土を広い地平線の彼方に一望することが出来ます。
空港のある中標津町は、人口約23,000人で、空港から市街地まで4km、釧路市まで道路距離で約90km、根室市まで約80kmとなっています。周辺には阿寒摩周国立公園、知床国立公園や野付風連自然道立公園など、豊かな自然に恵まれています。
中標津空港の歩み
中標津空港の歩み|
昭和19年 | 旧海軍飛行場として新設される。 |
昭和40年7月 | 中標津町が滑走路1,200m供用開始 |
昭和48年8月 | 北海道管理の空港となる。 |
昭和49年8月 | 丘珠便運航開始(日本近距離航空) |
昭和55年5月 | 千歳便運航開始(日本近距離航空) |
昭和63年11月 | 中標津空港管理事務所新庁舎完成 |
平成元年7月 | 新空港 滑走路1,200m供用開始 空港ターミナルビル供用開始 |
平成2年7月 | 滑走路1,800m供用開始 東京直行便運航開始(エアーニッポン) |
平成5年4月 | ターニングパット新設 エプロン及び誘導路拡幅に係る供用開始 |
平成8年11月 | ボーディングブリッジ供用開始 |
平成9年3月 | 滑走路2,000m供用開始 |
平成20年4月 | 千歳便休止 空港ターミナルビル増築部供用開始 |
平成22年7月 | 丘珠便廃止 千歳便再開(全日本空輸) |
令和5年10月 | 丘珠便運航開始(北海道エアシステム) |
中標津空港の概要
中標津空港の概要|
・設置管理者 | 北海道 |
・種別 | 地方管理空港(旧第三種空港) |
・標点の位置 | N43°34′39" E144°57′36″ |
・標高 | 65.2m |
・飛行場の種類 | 陸上飛行場 |
・着陸帯の等級 | C級 |
・滑走路の強度 | LA-2 |
・運用時間 | 8:30~18:30 |
制限表面|
・進入区域の長さ | 3,000m |
・進入表面の勾配 | 50分の1 |
・水平表面の半径 | 3,000m |
・転移表面の勾配 | 7分の1 |
施設|
・航空灯火 | 飛行場灯台、標準式進入灯、簡易式進入灯、進入角指示灯、進入灯台、転回灯、滑走路灯、滑走路末端灯、滑走路末端補助灯、滑走路中心線灯、エプロン照明灯、過走帯灯、誘導路灯、誘導路中心線灯、風向灯、接地帯灯、滑走路距離灯 |
・気象観測施設 | 風向風速計、RVR、シーロメータ、雨量計、温度計、湿度計、積雪計 |
・航空保安無線施設 | VOR/DME、ILS |