庶路ダムの概要

 

庶路ダムの概要


 

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『庶路ダムの概要』

庶路川流域の概要

 庶路川は、その源を白糠郡白糠町と足寄郡足寄町の境界に位置する阿寒富士(標高1,478m)に発し、山間部を南流し、途中にクオマナイ川、トマリベツ川等の支川を合流させながら、白糠町を貫流し太平洋に注ぐ流域面積328.4km2、流路延長66.8kmの二級河川です。流域の大半は山地で構成されていますが、流域中上流部では、白糠町の基幹産業である乳用牛主体の畜産型農業が展開されており、牧草地としての利用も盛んである。また、河口を含めた下流部の低平地には市街地が形成されており、白糠町の社会、経済の基盤を成しています。
 流域の気候の特徴は、夏は涼しく、冬は北海道の中では比較的温暖な海洋性気候を示しています。降水量は台風期に多く、豪雨等により度々浸水、洪水被害が発生していました。

事業の概要

 庶路ダムは、二級河川庶路川水系庶路川の北海道白糠郡白糠町滝の上地先に建設された『多目的ダム』であり、その目的は、庶路沿川地域の水害防止のための『洪水調節機能』、庶路沿川地域の既得用水補給を行うための『流水の正常な機能維持』、釧路・庶路工業団地に対し工業用水を供給するための『利水機能』等、庶路川総合開発の一環を成すものです。
 ダム建設は、北海道と釧路白糠工業用水道企業団の共同により、『庶路川総合開発事業』として実施されました。
 事業経緯は、昭和46年(1,971年)からの予備調査に始まり、昭和52年(1,977年)からの実施計画調査を経て、平成3年(1,991年)に事業採択、平成7年(1,995年)に建設工事着手となり、ダム本体打設は平成13年(2,001年)~平成14年(2,002年)の二ヵ年にかけて行われ、平成16年(2,004年)3月~6月に実施された試験湛水によりダムの安全性を確認し、平成16年10月に『完成』しております。

事業着手の契機

 庶路川における治水安全度向上のための治水事業は、昭和32年(1,957年)9月の出水を契機に、昭和33年(1,958年)の中小河川改修を皮切りに各種事業が実施されてきたところですが、その後も、度々、河岸決壊や河川氾濫を繰り返し、昭和49年(1,974年)9月、昭和50年(1,975年)5月、昭和63年(1,988年)11月、平成元年(1,989年)6月、平成10年(1,998年)9月に浸水被害等が発生し、抜本的な治水計画が望まれていました。また、庶路川沿川の土地利用も時代と共に高度化が図られ、中上流域は乳用牛中心の畜産型農業が展開され、河口周辺も市街地化が進められる等、河道拡幅のための用地取得が困難な状況でありました。更に、庶路川に隣接して、釧路市及び白糠町に工業導入による地域経済振興を図るための『釧路・白糠工業団地』が造成され、企業誘致が拡大する等、工業用水需要の急増が予測され、安定した水源確保が強く望まれている状況であったことから、ダム建設事業に着手することとなりました。

 


○このページに関するお問い合わせ先
  釧路建設管理部事業室事業課治水係
  TEL:0154-23-6391(代表)

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