移住者インタビュー 釧路町

 

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写真も音楽も子育ても、町の人が応援してくれる。
釧路町に移り住んだ仲良し家族

森山 雅友さん

(長崎県出身/釧路町在住/Iターン)

森山 潤子さん

(大阪府出身/釧路町在住/Iターン)

森山雅友さんと森山潤子さんは、それぞれカメラマンとシンガーソングライターとして活動されています。釧路町での生活を楽しんでいるお二人は、実は長崎県と大阪府のご出身と、くしろ地域はおろか北海道にもゆかりがないご夫婦。関東でご結婚され、とあるタイミングがきっかけで移住を決意したお二人に、その経緯と釧路町での暮らしを伺いました。

<この記事のポイント>
  • ・縁もゆかりもない地域からの移住
  • ・子育て世代が暮らしやすい釧路町
  • ・やりたいことを応援してくれる環境
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左:森山潤子さん 右:森山雅友さん

ーお二人が釧路町に移住した経緯を教えてください。

雅友:僕はカメラマンとして主にポートレートの撮影を行っていたのですが、野生動物の撮影に興味を持つようになり、日本全国各地に野生動物の写真を撮りに行ったんです。その中で「地方に住みながら、そこにある自然や野生動物を撮りたい」という気持ちも湧いてきました。

潤子:同じ頃、私も当時勤めていた会社を退職したり、二人でカンボジアやタイに新婚旅行へ出かけたりとタイミングが重なり、なんだか気持ちがシンプルになっていったんです。二人とも長く関東に住んでいましたが、やりたいことをやるためにはこの場所にこだわらなくてもいいなと思うようになり、別の場所への移住を考えるようになりました。

雅友:僕が野生動物を撮る中で訪れてきた場所を思い浮かべながら、北か南、つまり北海道か九州に住む場所を絞りました。最終的に、僕ら二人どちらも縁がない北海道が面白いんじゃないかと思い、釧路町に移住することを決めました。

潤子:野生動物だけではなく、自然そのもの、例えば釧路湿原も魅力でした。

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新婚旅行先のカンボジアでの一枚

ー移住に関して大変だったことはありますか?

雅友:移住する際にくしろ地域に対しての先入観がなかったので、むしろなんでも「そうなんだ」と素直に受け止めることができ、大変だったことはあまりなかったです。それから僕が実際にくしろ地域に行ったことがあったので、なんとなくでも現地の雰囲気を掴めているのはよかったですね。

潤子:現在は慣れたんですが、少しだけ人と人との距離感が掴めず、苦労したときもありました。

ー釧路町に移住されてすぐ、ご出産もされたんですね。

雅友:実は移住先を縁もゆかりもない北海道にしたのは、「子供がいない、いまだからこそ北海道がいいんじゃないか」と思っていたこともあったんです。もし子供がいたら、僕の実家が近い九州に行っていたと思います。

潤子:だから最初は少し不安もあったんですけれど、いま住んでいる釧路町は買い物する場所も近いし、田舎すぎず都会すぎず、とてもちょうどいいです。

雅友:歩いてすぐのところに自然豊かな公園があるところも気に入っています。

潤子:私は、保健師さんとの距離感が近くてすごくありがたいなと思っています。出産前後、保健師さんが私のことをしっかり気にかけて寄り添ってくれたんです。しんどいときに話を聞いてくれたり、子育て以外にも私の音楽活動のことも応援してくれたり。とてもあたたかい町だなあと思います。

ー現在のお住まいはどちらですか?

雅友:いまは釧路町の別保という地域に住んでいます。野生動物も身近に現れるような自然豊かなところで気に入っています。街からは少し離れていますが、車を走らせれば10分ほどで大きなスーパーマーケットまで行けるので、私たちには自然環境と生活のための買い物の距離がちょうどいいところです。

ーお二人はそれぞれカメラマン、シンガーソングライターとして活動されています。釧路町に引っ越してきてからの活動について教えてください。

潤子:私に関しては、自分の発信する音楽に対して「良いね、元気をもらえるよ」などと真っ直ぐな気持ちを言っていただける事が増えました。反応がすぐに返ってくるのは嬉しいし背中を押してもらえます。

雅友:町の方から直接「写真を撮ってくれてありがとう」「いい写真を撮ってもらえて嬉しい」という言葉をもらえることが多くて、とても嬉しいです。

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ピアノで弾き語りをする潤子さん/写真:森山雅友

ーこれから挑戦してみたいことはありますか?

雅友:釧路町の行政と地元住民の距離感の近さを生かし、協働で何かイベントができたらと思っています。先日釧路町役場の方から声をかけていただいて、釧路町の子供たちにカメラマンのお仕事についてお話をする機会があったんですよ。地元の子供たちに、釧路町の魅力やここで働くことの面白さを伝えられたらと思うきっかけになりました。
また、このことをきっかけに釧路町の副町長とお会いする機会があり、僕の動物写真を気に入って買ってくださったんです。しかもその写真を副町長室に飾ってくださって、とても嬉しかったですね。
普通なら出会うことができないような人と知り合い、その人が自分の写真を買ってくれるなんて、この町の規模ならではの経験だなと思いました。

潤子:私は、くしろ地域だからこそ、面白い場所でライブしてみたいです。普段ライブハウスやカフェなどでライブをしているんですが、港の近くとか湿原の中とかでライブをしてみたいです!

雅友:じゃあ僕が湿原の中でカヌーを漕ぐから、そこで潤子が歌ったら?

潤子:絶対嫌や!(笑)

ーこれから釧路町への移住を検討している方に、一言お願いします。

雅友:釧路町はやりたいことがあるなら、それを実現できる町だと思います。やりたいことの一歩目を踏み出せる人なら、それが実現しやすいんです。なぜかというと、応援してくれたり手伝ってくれたりする人がとても多いからなんですね。

潤子:親戚のように応援してくれます。人と人との関係が近いというか。

雅友:自分一人の思いで始めたことでも、自分ごとのように応援してくれます。何かやりたいことがある人にはぴったりの場所だと思います。

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2019年に産まれたひよりちゃんとの一枚/写真:森山雅友

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