移住者インタビュー 鶴居村

 

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フルリモート勤務を機に地方暮らし。
鶴居村での生活を楽しむ夫婦

板 宏哉さん

(釧路市出身/鶴居村在住/Jターン)

板 久美子さん

(秋田県出身/鶴居村在住/Iターン)

新型コロナウイルスの影響を受け、場所を選ばない働き方に移り変わった人が多い中、いち早く実家があるくしろ地域に移住した夫婦がいます。鶴居村のメインストリートに面する自宅を訪れると「いまリノベーションの最中なので、寒かったらごめんなさい」と笑うのは板宏哉さん。長い東京生活の中で、かねてからくしろ地域へ戻りたいと思っていたそう。パートナーの久美子さんと一緒に、住居をリノベーションしながらこの村での暮らしを楽しんでいるようです。

<この記事のポイント>
  • ・フルリモートをきっかけにJターン
  • ・お家は薪ストーブ付きの住宅をリノベーション中
  • ・これまでのキャリアを活かしたIT分野で地域のお手伝い
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左:板宏哉さん 右:板久美子さん

ー鶴居村に移住した経緯を教えてください。

宏哉:僕は釧路市で生まれ育ったのですが、最近両親が鶴居村に引っ越して実家が鶴居村になったんです。新型コロナウイルスの影響で勤務先がフルリモートになったので、このタイミングでどこに住んでもいいなと思い、鶴居村に引っ越すことを決めました。

久美子:結婚した当初「いつかはくしろ地域に引っ越したい」と言われていて。私はどこでも住んでいけるかなと思っていたのですが、何度も足を運ぶうちにこの村の面白さや居心地の良さを実感して住みたいなと思うようになりました。

ー移住に関して大変だったことはありますか?

宏哉:移住に関する情報収集ですね。移住する前に鶴居村の公式サイトを通し、補助金や住宅情報に関して色々と調べました。移住に関する補助金は、条件が複雑な場合もあるので、もっと前もって調べておけばよかったなと思います。

久美子:私は、むしろいいところを話してもいいですか?(笑)人口が少ないからかお店に並ぶ必要がなく、いつも快適に暮らせるところが気に入っています。

ーご自宅はリノベーション中だとお聞きしました。

宏哉:そうなんです。空き家を買って、現在もリノベーションしています。屋根を改修したり床を張り替えたり、薪ストーブもつけました。鶴居村は薪ストーブの購入金額を補助してくれるので、薪ストーブに憧れている人にはオススメしたいです!

ー鶴居村でのお仕事を教えてください。

宏哉:IT企業でコンサルタントの仕事をしているほかに、WEBサイトの制作などをしています。
僕自身はずっとIT関係の仕事をしていたので、WEBサイト制作やSNSでの情報発信については身近なことだったのですが、地方の企業だとITの重要性を認識しつつも、なかなかそこに着手できる人がいなくて困っている場合が多いことに気づいたんです。
僕はそんな企業と並走しつつ、ある種の「御用聞き」のようにIT関係の相談に乗れるような仕事をしていきたいんですよね。
鶴居村では、近所のお店の人と話していたら「板くん、こんなことできる?」と相談を受けて、お仕事を振ってもらえるようになりました。

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ー宏哉さんのキャリアで培ったスキルが、鶴居村で活かせているんですね。

宏哉:オンラインである程度進められるようになった時代、世界中の企業に仕事を頼めるのですが「どこでもいいや」ってよく知らない企業に仕事を頼むより、顔が見える距離にいる人に仕事をお願いできる方がいいと思っているんです。僕の場合なら、鶴居村の人に仕事をお願いして、その地域の中で経済を作る方がいいということですね。鶴居村に移住してきて、顔が見える規模感で仕事をすることの重要性を感じています。

ー東京時代と比べて、鶴居村での生活はいかがですか?

久美子:今まで出会った鶴居村の皆さんは私たちのことをとても歓迎してくれて、優しくしてくれます。この家をリノベーションするときも、別に何か言われたりすることもなく、見守ってくれているような。
ただ、まだこちらに越してきてそんなに長くないので、東京時代の友人に会いたいなあと思ったりすることもあります。

宏哉:逆に僕らが、東京の友人に鶴居村へ引っ越してもらうよう誘致しているんですよ(笑)。
よく「北海道に移住したの?いいなあ」って言われるんですけど、「いいでしょう?でもね、来たらもっといいよ」って(笑)。

久美子:近々友人家族が鶴居村に移住するんです。

宏哉:そうそう。僕たちの友人全員が鶴居村のことを好きになるわけではないと思うんですが、地方で暮らしたいと考えている友人に「僕が管理するから、鶴居村の空き家をとりあえずひとつ買ってみない?」って言うと、結構真剣に考えてくれるんです。都会の家賃に比べればこっちの空き家は値段も安いし「まずは住まなくても、拠点があるだけでもっと気軽に鶴居村に来れるよ」って声をかけています。

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ご自宅は、鶴居村にある空き家をリノベーションしている

ーこれから何かやってみたいことはありますか?

宏哉:移住支援事業ですね。鶴居村は教育水準が高く、子育てや教育の観点から見ても魅力的な町だと思うんです。僕たちの友人にも、その点に興味がある人がいて。

久美子:移住支援をして町に知り合いが増えて、友達がたくさんいる村になったら嬉しいですよね。

ーこれから鶴居村への移住を検討している方に、一言お願いいたします。

宏哉:人生を見つめ直したい人に来てほしいです。「移住」と聞くと勇気がいるかもしれませんが「まずは気軽に一回遊びに来て!」と思っています。もし知り合いがいなければ、僕がアテンドするので!

久美子:「なんか暇だな」と時間を持て余している人にも来てほしいです。村のことを何も知らなくても、一度来てみれば面白いことや人に出会えると思います!

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くしろ地域に住む友人とホームパーティー

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