ゼロカーボン北海道の実現に向けた取組について
道では、気候変動問題に長期的な視点で取り組むため、2020年3月に「2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロをめざす」ことを表明しており、釧路総合振興局においても、この目標の実現のために様々な取組を行っています。
お知らせ
くしろデコ活アクション
環境省では、2050年カーボンニュートラル実現に向けた国民・消費者の行動変容、ライフスタイル転換を促すため、「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」を発足、愛称を「デコ活」とし各種取組をスタートしています。
「デコ活宣言」とは、組織(企業・自治体・団体)や個人が(1)、(2)のいずれか、または両方を行うことを宣言するもので、北海道においても9月4日宣言を行っています。
(1)脱炭素につながる製品、サービス、取組展開を通じてデコ活を後押しします
(2)日々の生活・仕事の中で、デコ活を実践します。
令和5年12月25日、釧路市、釧路町、釧路信用金庫の3者は「くしろデコ活アクション」を掲げ、デコ活宣言を行いました。
「北海道ゼロチャレ!家計簿」について
家庭の CO2排出量を見える化することにより道民の行動変容を促進するため、
スマートフォン向けアプリ及びパソコンで使用可能なWeb サイトを開発し、7月28日に一般公開しています。
詳細は以下リンクよりご覧頂けます。
各種イベント情報について
令和6年度(2024年度)イベント情報
令和5年度(2023年度)イベント情報
【開催終了】令和4年度(2022年度)イベント情報
【令和5年度独自事業】知る・学ぶ・動く ゼロカーボンくしろ 発信者育成プログラム
1 目的
くしろの若者による、継続的な学びと検討・情報発信により、地域におけるゼロカーボン認知度向上と普及啓発を目的として、座学、先進地視察等を実施します。ゼロカーボンに関して、ともに学びながら、その中で生まれた意識や行動変化を発信していく取組です。
2 対象
ゼロカーボンに関心を持つ管内の若者(釧路湖陵高校生、標茶高校生、白糠高校生、釧路公立大学生)15名がモニターとして参加しました。
3 内容
●第1回研修会(基礎研修) 日時:令和5年8月17日(木)9:15~11:15
会場:釧路総合振興局3階会議室
内容:ゼロカーボンの基礎、情報発信に関する基本学習
①モニターの皆さんから、自己紹介を兼ね参加動機を教えていただきました。 ■通学にJRを利用しているので、燃料やCO2排出量のことが気になって
■自然環境のことを調べていくうち、他人ごとではないと思って
■将来は教師を目指しているので、子ども達の疑問に説明できるようになりたい
■研究テーマにSDGsを選んだので など、動機は様々でした。
②北海道経済部ゼロカーボン推進局地球温暖化対策課伊東主任から「ゼロカーボン北海道の推進に係る動きについて」資料に基づき説明を受けた後、家庭のCO2排出量見える化のため道と環境省北海道地方環境事務所が開発したアプリ「北海道ゼロチャレ!家計簿」のデモンストレーションを行いました。
③地域でライターとして活動する根津氏からは「情報発信について」の基本的な説明があり、モニターの皆さんは熱心に聞き入っていました。
●第2回研修会(バスツアー) 日時:令和5年9月25日(月)12:30~16:10
①普段なかなか見る機会のない各施設を、担当職員の説明付きで案内いただきました。
②視察後のバス車内において意見交換を行い、後日、感想をいただきました。この内容は地域住民からの貴重な意見として、各施設へフィードバックされました。
③また、移動時間を利用し振興局各課(商工労働観光課、水産課、林務課)によるゼロカーボン関連施策の説明があり、活発な意見交換がなされました。
●特別研修:カードゲーム「2050カーボンニュートラル」体験会
日時:令和5年10月21日(土)13:00~16:00
会場:釧路市交流プラザさいわい1階多目的ホール
講師:木原 浩貴(京都府地球温暖化防止活動推進センター副センター長)
平岡 俊一(滋賀県立大学環境科学部環境政策・計画学科准教授)
参加:教育関係者、自治体職員など
①参加者は「商社」「電力会社」「政府」「NPO」など12チームに分かれ、講師の進行により、手持ちのカードを切りながらそれぞれの目標(収益増など)及び全体目標(カーボンニュートラル=CO2排出量と吸収量が均衡する状態)の達成を目指します。
②環境と経済の両輪でカーボンニュートラルを目指す必要性や、情報共有・連携が生み出す可能性を体感できる仕組みです。
③この日は、全体目標であるカーボンニュートラルを達成することが出来ました。
●第3回研修会(意見交換会)
日時:令和6年2月8日(木) 9:30~11:00
会場:釧路市生涯学習センター「まなぼっと幣舞」601学習室
内容:北海道標茶高等学校による「届け道東の魅力~人と自然を繋ぐ為に~」のプレゼン、釧路町役場
によるワークショップ「若者世代にゼロカーボン認知度を高めるためのスマホアプリのゲームを
考えよう」
①モニターのみなさまからは、「せっかく研修会で知り合いになれたのだから、もっとモニター間
で意見交換できる機会を設けて欲しい」「他校のみんなが、どのような環境活動を実施している
のか知りたい」との声が多数ございました。
そこで、日頃より環境活動に力を入れている北海道標茶高等学校の皆様により、
同校インタープリターズゼミの活動内容紹介である「届け道東の魅力~人と自然を繋ぐ為に~」
のプレゼンを実施して頂き、その質疑応答をしました。
尚、当プレゼンは、令和5年度全国ユース環境活動発表大会 北海道大会 審査員賞を受賞して
います。
プレゼン後、モニターの皆様からは、
■ノロッコ号で外国人向けガイドを実施したとのことであるが、それに向けてどのような準備を
したか。
■今後狩猟活動も実施するとのことであるが、どのような準備をしているのか
(狩猟者登録、罠購入etc)。
等、活発な質疑応答がなされました。
②今回の研修会では、ゼロカーボンの認知度が最も低い若年層に対し、いかにその認知度を高めて
いくかを目的としていました。
一方、釧路町役場でも、公用車のEV導入等、ゼロカーボン実現に向けた様々な取組を町民に
浸透させるべく、環境教育にも注力しているが、若年層に対する教育の機会が少ないことが
課題でした。
そこで、同じ課題をもった釧路総合振興局と釧路町役場が相談した結果、若年層がよく利用
しているアプリゲームに着目し、脱炭素に係わるどのようなアプリゲームを開発すれば、
脱炭素が若年層に普及されるかにつき、ワークショップを実施することにしました。
研修会では、日頃よりワークショップを実施している釧路町役場職員の皆様より、ワーク
ショップ「若者世代にゼロカーボン認知度を高めるためのスマホアプリのゲームを考えよう」
を実施して頂きました。
■ワークショップでは、「町作りをしながらCO2削減を進め、変化後の町のフォトコンテスト
を実施する。」、「流行のゲームに共通しているビジュアル、音声、キャラメイクを充実
させるべき。」など、様々な提案がされました。
■釧路町役場職員からは、「短時間にもかかわらず、いい提案が多く出て、わくわくして聞いて
いた。何かいいゲームが出来ないか釧路町役場でも検討してみたい。」との講評を頂きました。
■根津コーディネーターからは、「短時間でここまで纏めることができたのは驚き。」、
「本研修のゲームアプリ以外の事でも、大人達には無い若者からの色々な提案を役所に投げか
けて欲しい。そして、大人達を上手く動かしてその提案を実現させて欲しい。」とのコメント
を頂きました。
③モニターの電力消費量推移
■研修会開始以降、モニターの方に電力消費量のデータ提出にご協力頂きました。
下記は電力消費量をグラフにしたものです。
■担当者の私ですが、他のモニターに比べ、冬の暖房使用量が多すぎるのがよくわかります。
ちなみに夜はつけっぱなしなので、タイマーにする等して使用量を削減していこうと思います。
■このように、まずは自分の電力使用量を把握ことが、CO2削減に繋がっていくと痛感しました。
尚、道庁からは、各自のCO2排出量を把握できる「北海道ゼロチャレ!家計簿」の利用を推進
しています(下記リンクをご参照下さい)。
④令和5年度事業を終えて、担当者より一言
私は、昨年までゼロカーボンについては全く知りませんでした。
今回、この研修会の担当をさせて頂き、準備等を通じて知識を得ることができましたし、意識
も変化したように思います。それはおそらくモニターのみなさまも同じだったと思います。
研修会は今回で終了となりますが、モニターの皆様には更なる高い意識を持ちつづけ、
周囲に良い影響を与える存在になって頂きたいと思います。
個人でできることは少ないですが、意識を持った人が増え、その人たちの対策が積み重なれば、
やがて大きな効果を発揮していくのだと思います。
これからも共に、温暖化対策に取り組んでいきましょう。
関連サイトについて
関係SNSについて
ゼロカーボン北海道に関する関係SNSについては以下のとおりです。