生育・収穫状況(作況調査より)
萌芽期は4月の気温が高く推移したため、令和6年と同じ4月12日でした。出穂始は2日早い6月9日、出穂期は1日早い6月14日でした。
収穫作業は、収穫始が令和6年より1日早い6月16日(平年6月17日)、収穫終は3日遅い7月13日(平年7月13日)で進みました。
全体的な傾向(粗飼料分析結果より)
令和7年は、平年並みの収穫日程であったものの、出穂が早まった影響で、DM(乾物率)が高く、水分が低い傾向にあります。出穂期の早まりに伴い、令和6年よりも、CP(粗蛋白質率)が低下しています。また、令和6年と同様、繊維含量の高いサイレージであると言えます。
以下、令和7年産のサイレージの傾向を、中央値と相対度数で説明します。
中央値は、データを並べたときにちょうど真ん中の値です。平均値よりも「とびぬけた値」に左右されません。相対度数は全体の中でその数値がどのくらいの割合を占めているかを表しています。
DMにおける令和6年の中央値は23.6%、令和7年の中央値は26.4%であり、前年と比較して分布も高い傾向で推移しています(図1)。乾物での給与量を確認すると共に、TMRでは、選び食い防止のため、加水等を検討しましょう。
○DM

図1 DM(乾物率)の分布
○CP
CPでは、令和6年の中央値は11.5%に対し、令和7年の中央値は9.9%でした。また、令和6年と比較して、10%未満の分布が増加しています(図2)。不足する栄養素は濃厚飼料で補いましょう。

図2 CP(粗蛋白質率)の分布
○NDF
NDF(中性デタージェント繊維)では、令和6年の中央値は69.9%、令和7年の中央値は68.6%でしたが、68%以降の分布が増加しています(図3)。

図3 NDF(中性デタージェント繊維)の分布
○pH
pHでは、令和7年・令和6年の中央値は4.2と、高水分サイレージの目標値に到達しています。しかし、令和6年同様、4.8以上の分布も、10%程度見られます(図4)。発酵品質を確認し、変敗部分は除去しましょう。また、NDFが高い場合や発酵品質が悪い場合は、ビートパルプ等の中間飼料を上手に活用し、乾物摂取量の確保に努めましょう。

図4 pHの分布
この情報は2026年3月に地域(標茶町、釧路町および弟子屈町)の農業者向けに発出した技術情報です。

