暑熱の時期が到来?備えておきましょう、暑い夏のために

暑熱の時期が到来?
備えておきましょう、暑い夏のために 

 

 

昨年は6月から低温が続き、その後3つの台風が本道を直撃し、例年を大きく上回る降水量となり、夏の暑熱対策はどこへ行ったかという感じでした。
 しかし、今年も夏はやってきます。気象庁の3ヵ月予報では平均気温が高い確率が50%と暑くなりそうです。
 牛の生産性を落とさぬよう暑熱の備えをしておきましょう。

 

1 心地よい空気と風を 

  乳牛は、第一胃の発酵や産乳による代謝など、自ら発生する熱が多いため暑熱に耐えられません。
 22℃以上の気温が続いた場合や夜温が低下しない時など、乳量や繁殖成績に大きく影響し、暑さのピーク後もすぐには回復しません。
 牛舎の扉、窓など最大限に開放し、換気量を確保する工夫が必要です。
 送風は、体感温度を下げる効果が大きく、風速1mの風で、6℃体感気温が下がります(表1)。 

 

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2 いつでも食べられる環境  

  飼槽・水槽の食べ残しは変敗臭が発生し、採食を妨げます。一口でも多く食べてもらえる環境を整え、乾物摂取量を落とさないようにしましょう。

 ・飼槽・水槽のこまめな清掃(写真1
 ・給餌回数・掃き寄せ回数を増やす
 ・消化性の良い飼料(早めに刈った牧草やコーンサイレージ)の給与

 

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写真1 ぬめりの無い水を 

 
3 直射日光を避ける   
 牛舎内に直射日光が差し込む事で温度が上昇します。遮光ネットやすだれなどで直射日光をさえぎる(写真2)と、発熱原因となるコンクリートの温度は10℃前後下がります。
 ただし遮光ネットなどの設置時は、送風・換気などをさえぎることの無いよう留意します。
 

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写真2 直射日光を遮るネット 

 
4 放牧地でも涼しく   

   放牧されている牛たちも、直射日光にさらされてはたまりません。
 放牧地でも日陰(写真3)と十分な給水が確保されているか確認が必要です。確保できない場合、日中牛舎内に残し夜に放すなどの対応が必要です。

 

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写真3 やっぱり日陰が最高です 

 

 

 

 

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