地域のほ場条件に合った心土破砕機を選定し排水対策の徹底を |
昨年の8月中下旬の台風の影響により、飼料用とうもろこしのほ場は滞水し、収穫作業が大幅に遅れたことから、排水対策の重要性が認識されました。 |
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写真1 石レキの多いほ場ではサブソイラ施工は敬遠されがちである |
1 ハーフソイラの実演 |
施工したほ場は石レキが多く、30~40 cm の深さに硬盤層がありました。施工深は 50 cm に達し、硬盤層を破砕することができました。また心配されていた石の持ち上がりは見られませんでした(写真2)。 |
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写真2 ハーフソイラ施工後の石の持ち上がりは見られない |
2 生育調査の結果 |
施工したほ場の水はけの悪い場所でハーフソイラ施工区と施工しない区を設置し、根の確認と生育調査を行いました。 6月26日の根張りは施工区が根長で優りました。これは水の縦浸透が良くなると通気性・透水性が確保され地温が上昇して、根域の拡大がはかられたためためと思われます。 また、施工区は雄穂抽出期が2日早まり、草丈は施工区が6月以降一貫して優ったことから収量向上が見込まれます。 |
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図1 6月26日では、施工区は根の長さで優る |
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図2 生育調査結果 |
3 最後に |
TMRセンターではハーフソイラ施工の実演が契機となり、40 ha 実施されました。 |