土壌凍結はいつ解ける?
春も近づき暖かい日もありますが、まだまだ土壌は凍っています。
普及センターでは、牧草地に専用の土壌凍結管を設置して毎年12月から毎月上旬中旬に土壌凍結と積雪深の調査を行っています。
土壌凍結は、早春の作業開始の判断材料となります。
春先は、冬枯れの状況を確認しましょう。特に、昨年は種した更新草地やマメ科牧草を注意して観察してください。
写真1 土壌凍結管
1、今年(2018年)の土壌凍結深度
今年(2018年)の土壌凍結深度ですが、積雪量が少なかった影響もあり、昨年より深いですが全体的には平年並みとなっています(図1)。
茶内地域-44.6cm、厚陽地域-31.3cm(3/12現在)です。
図1 浜中町厚陽地域の土壌凍結 ※平年値:7ヶ年の単純平均(H22~H28)
2、春先の気象
気象庁の3ヶ月予報では、3~5月の気温・降水量は、平年並か平年より高いと予報されています。平年と同様に4月中下旬に土壌凍結が融解されると予想されます。
3、早春の施肥管理
早春の施肥は、土壌凍結が抜け萌芽期(草地が緑色になる頃)に行いましょう。
春の施肥は茎数の増加に関係し、施肥が遅れる程に収量が減少します(図2)。
浜中町の萌芽期の平年値は、4月25日です。
土壌凍結の融解状況は普及センターにお問い合わせください。
春の作業準備はお早めに!
図2 施肥時期と乾物収量
路面状況が悪くなる時期です。安全運転を心がけましょう。
(この情報は、2018年4月に厚岸郡(厚岸町・浜中町)の農業者向けに発信したものです。)