快適な作業環境は、生産性向上に繋がる
酪農は搾乳や飼料給与、牛舎清掃など毎日作業があります。毎日の作業場所が、暗かったり、寒かったら「よし頑張るぞ!」という気持ちになるでしょうか?毎日行う作業だから、気持ち良く楽しく働けると、意欲や能率が上がります。
快適な作業環境とは・・気持ちよく働ける環境
安全で作業効率の高まる環境
快適な作業環境のためのポイント
1 作業場所の照度の確保
作業のしやすさ、作業の事故防止に重要
【対策】
- 照明器具等の定期的交換と清掃
- 照明設備の増設
- 窓ガラスの清掃 等
毎日働く職場は、明るい環境がいいですね!
2 寒さ・冷え対策
寒いと、体の動きが悪くなり、作業能率が下がる。肩こり、膀胱炎等になりやすい。
【対策】
- すきま風を防ぐ
- 断熱材の施工
- 暖房器具の活用(ただし、火災に注意) 等
牛舎の扉に隙間風防止シートを取り付けた事例
3 作業動線を見直す
使用する道具等の配置が悪いと、無駄に歩く場合が多く、運動量が多くなり作業に時間がかかる。
【対策】
- 使用頻度の高い器具、備品は牛舎内に複数配置し、移動距離を短くする
- 作業の順序を変えることで、効率化できる作業がないか検討
4 作業姿勢
【対策】
設備や作業台などは、作業者の体に合わせて適切な作業位置、高さ、幅が確保できるようにする
【作業姿勢の改善がもたらす効果】
- 仕事が楽になる(腰痛・肩こりなどの健康障害の防止)
- 仕事がしやすくなる(安全性の向上)
- 仕事が早くできる(効率の向上、品質の向上)
作業位置の高さは、作業のしやすさに重要です
5 作業場所の整理整頓
作業場所が煩雑だと、作業スペースが狭くなり、また必要なものを探す時間が増える。
【対策】
- 不要なものは捨てる
- 作業に必要なもの以外は、極力置かない
- 誰でもわかるように配置する
我が家の作業環境を、今一度見直してみませんか。
「ヒヤリ」「ハッと」は、危険のシグナル!
(この情報は、2019年3月に厚岸郡(厚岸町・浜中町)の農業者向けに発信したものです。)