牛舎を冷やす工夫事例1

牛舎を冷やす工夫事例

 

断熱塗料

 

 

 

 

熱を伝えづらい塗料です。牛舎屋根塗装の塗り替えを予定している方はご検討ください

(一般塗料より高額で、下塗り処理も必要な場合もある)

 

 

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    左:断熱塗料(36.3℃)  右:一般塗料(60.0℃)

また、通常塗料での塗り替えであっても、白か銀色の反射率が高い色が有効です。

 

屋根散水  

府県を中心に牛舎に水をまくことで暑熱対策を実施している事例が多くあります。   

   (1)効果   
 

  ・水が気化するときに熱を奪う性質を利用して牛舎を冷やす   

  ・屋根裏の断熱材が無い、または薄い牛舎ほど効果が見込める   

 

  ・牛舎内ミストとは異なり、牛舎内湿度を高めない

   (2)設置方法   
 

   ・屋根の上にスプリンクラーを設置

 

   ・散水チューブ(写真1、2、3)を屋根にはわせる

 

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写真1 牛舎屋根に散水チューブ

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写真2 散水チューブ

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写真3 散水状況

 

   ・水量は、屋根の軒からポタポタと水が垂れる程度(写真4、水で冷やすのでは無く、屋根の上で水を気化させて熱を奪う)

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  写真4    

 

  (3)屋根散水の欠点   

 

  ・無料の水資源が必要   

    ・積雪期に備えて、設置した機材を取り外す手間

   ・湿度が高いときは、効果が若干劣る   

標茶町内K牧場の事例

 

 

   屋根散水は、北海道では冬に屋根上の機材を外す手間からあまり普及していません。しかし、標茶町のK牧場さんは、高圧洗浄機を利用して屋根に水をまき、屋根散水と同じ効果を得ていました。また、敷地内で打ち水も実施していました。   

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牛が夏バテを起こす前にビタミン・ミネラル等の増給も実施して、暑い夏を乗り切りましょう。

 

      

 

この情報は、2019年7月に標茶町・釧路町の農業者向けに発出したものです。

 

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