停電時、牛舎に安全に向かうために ~住宅の中での停電対策~
昨年のブラックアウトから2回目の冬を迎えます。これまで発電機の電源切換盤など牛舎での停電対策が整備されてきました(写真1)。
写真1 PTO駆動式発電機(左)と牛舎壁面の電源切換盤(右)
これに併せて、牛のもとに早く安全に駆けつけられるよう、住宅内での安全対策も進めましょう。チェックポイントをまとめましたので参考にしてください。
1 身の安全を図る。
(1) 枕元に懐中電灯を配備
暗いところでの安全確保のため、懐中電灯はすぐ手に取れるわかりやすいところに用意しましょう。現在は、手のひらサイズで光量もあるLED式の懐中電灯もあります(写真2)。
写真2 LED式の懐中電灯
(2)乾電池の点検
乾電池は使っていなくても放電しています。未使用のものも、一度懐中電灯で点けてみたり、電池側面に書かれている使用推奨期限を確認し、使えるか点検しましょう(写真3)。
写真3 使用推奨期限の記載位置の例
2 玄関までの導線を確保する。
(1)保安灯(足元灯)の設置
コンセントに差し込んでおいて、停電時は自動点灯する保安灯が市販されています。コンセントから外すと懐中電灯代わりに利用できます。また、停電時でなくとも足元灯としても役立ちます(写真4)。
写真4 保安灯(足下灯)の例
(2)電灯スイッチ・ブレーカに蓄光デープを貼付
暗くなると光るテープ(蓄光テープ)が市販されています。
住宅・牛舎とも電灯スイッチやブレーカ・電源切換盤などに貼り付けておくと、暗い中でも見つけやすくなり、停電からの復旧作業等に役立ちます(写真5)。
写真5 蓄光テープの貼付例 電灯スイッチ(左)、ブレーカボックス(右)
路面凍結によるスリップ・転倒に注意しましょう。
この情報は、2019年12月に厚岸郡(厚岸町・浜中町)の農業者向けに発出したものです。