暑くなる前に暑熱対策を!
1 牛は暑さに弱い!
牛は暑さに弱い家畜です。採食した飼料をルーメン内で発酵させて産熱させます(図1)。そのため、寒さには強いですが、暑さに弱く適温は0~20℃になります。(表1)
暑熱ストレスは、採食量の不足(表2)によって下記のことが起こります。
- 生産乳量の低下
- 免疫力の低下による疾病の増加
- 受胎率の低下
牛が暑さを感じる温度や状態をチェックして、適切な対策をしましょう。
図1 乳牛の体温変化の要因
表1 乳牛の適温
表2 気温の上昇と乾物摂取量の低下の関係
2 暑熱による生乳生産への影響は?
温度だけではなく風や湿度によって体感温度が変わり、生乳生産への影響は変化します(表3)。
温度が高くても牛舎内の換気等を管理することで生乳生産への影響を軽減することができます。
表3 乳量に及ぼす気温と湿度および風速の影響
3 牛の暑熱ストレスのサインと具体的な暑熱対策
牛が暑熱ストレスを受けている時は、飲水量の増加や採食量の低下、乳量の低下、排尿回数の減少、呼吸数の増加が見られます。牛の定期的な観察を行い、早めの対処をしましょう。
牛舎内でできる暑熱対策について表にまとめました(表4)。
表4 暑熱対策
牛も人も暑熱対策行い作業しましょう。
この情報は、2020年7月に厚岸郡(厚岸町・浜中町)の農業者向けに発出したものです。
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