家族経営協定で目標を共有しステップアップ

家族経営協定とは

家族が意欲とやり甲斐を持って経営に参画できる魅力的な農業経営を目指して、経営方針や家族一人ひとりの役割、働きやすい環境などについて、家族間の話し合いに基づき取り決めるものです。
「パートナーシップ経営」の確立や「ワーク・ライフ・バランス」の実現に有効な手段です。法人化へのステップや経営改善ツールとしての効果も期待できます。

標茶町の取組

平成十六年に標茶町農業振興会議の部会活動として、家族経営協定推進プロジェクトチーム(かぞプロ)を設置しました。構成員は、農業委員会、標茶町、JAしべちゃ、農業改良普及センターです。
「青い鳥=幸せを運ぶ鳥」をシンボルに、家族の話し合いを重視した家族経営協定の作成と実践をサポートしており、これまでに四十七組が家族経営協定を締結しています。

このような方におすすめです

  • 家族全員で生活設計、農業経営の将来を話し合いたい方
  • 就業条件や環境を見直したい方
  • 後継者が就農・結婚された方
  • 経営移譲を考えている方
  • 新規就農する方

など

家族経営協定締結のメリット

家族全員が揃って経営の将来について話し合う機会がどれほどあるでしょうか。家族が真剣に向き合い合意した協定(ルール)を実践することにより、家族の一体感が生まれ、個々の能力発揮や後継者の意欲向上、円滑な経営継承に成果が見られています。
また、認定農業者の共同申請や農業者年金の国庫助成、融資(農業改良資金など)が配偶者、後継者名義で受けられます。

締結者の主な取り決め項目

家族の状況により取り決めする項目の優先度は異なります。働き方改革など新たな取り決めにより経営の発展を目指す項目を整理し(図1)、具体的な取り組み内容について明記しています(図2)。

図1  締結者(47組)の取り決め項目

図1 締結者(47組)の取り決め項目

図2  取り決め内容の事例(1戸の事例ではありません)

図2 取り決め内容の事例(1戸の事例ではありません)

経営の方向性や経営移譲など、家族と具体的に話合いをしたいが手法がわからないという方は、かぞプロ(事務局:農業委員会)にご相談ください。図3の手順で取組をサポートしています。

図3  家族経営協定作成の手順

図3 家族経営協定作成の手順

この情報は本所が令和4年1月に地域の農業者に発出したものです。

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お問い合わせ

釧路総合振興局産業振興部釧路農業改良普及センター

〒088-2313川上郡標茶町常盤8丁目5番地

電話:
015-485-2514
Fax:
015-485-2249
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