萌芽期の施肥で収量アップ!

萌芽期の施肥で収量アップ!

萌芽期っていつ?

経年草地では一見枯草ばかりに見える場合でも、枯草の下ではしっかり萌芽しています。(写真1)
厚岸町、浜中町の過去2カ年の萌芽期と平年値は表1のとおりです。

チモシーの萌芽

写真1チモシーの萌芽(令和2年4月18日撮影 厚岸町若松)

表1厚岸町、浜中町の萌芽期
厚岸町浜中町
令和3年4月19日4月21日
令和2年4月24日4月25日
平年値4月22日4月23日

(普及センター釧路東部支所調べ)

萌芽期前に施肥を行うと1番草収量はどうなる?

 普及センターでは令和2年度に萌芽期から施肥時期が遅れると収量が減少することを実証しました。
令和3年度は、厚岸町若松の同一ほ場内で施肥時期を3月30日(萌芽期20日前)、4月12日(萌芽期10日前)、4月21日(萌芽期)の3回に分け、施肥の早限を検証しました(写真2)。
検証の結果、萌芽期近くに施肥を行うほど1番草収量が高まることが実証できました(図1)。
また土壌凍結が抜けた4月中旬以降であれば、萌芽期前に施肥を行っても収量に大きな影響は出ないことが確認できました。

施肥早限確認実証ほ場

写真2施肥早限確認実証ほ場
撮影日:令和3年5月6日
撮影地:厚岸町若松

施肥早限確認実証結果

図1施肥早限確認実証結果
(普及センター釧路東部支所調べ)

今年の土壌凍結の様子は?

普及センターでは、毎年12月から毎月の上旬・中旬に土壌凍結深度調査を行っています。3月1日現在の凍結深度は、太田地域で10.0㎝、若松地域で18.2㎝となっております(表2)。今年は積雪量が多く、12月~2月の平均気温も高かったことで例年より土壌凍結が少ないです。また、気象庁3ヶ月予報では3~4月の気温は平年並みか平年より高いと予想されているため、今年は平年並みか平年より早く土壌凍結が抜けると予想されます。

厚岸町土壌凍結調査結果

表2厚岸町土壌凍結調査結果
※土壌凍結・積雪深度:普及センター東部支所調べ
※平均気温:12~2月の平均気温の平均(太田アメダスより作成)

この情報は、2022年4月に厚岸郡(浜中町・厚岸町)の農業者向けに発出したものです。

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〒088-1365厚岸郡浜中町茶内橋北東31番地

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0153-65-2021
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