今日も一日ご安全に。
普段の牛舎仕事に加え畑作業も始まり、疲れが溜まりやすい時期になりました。ちょっと
した焦りや気の緩みが事故へと繋がります。安全確認をしっかり行い、農作業事故を防止
しましょう。
農作業事故の発生状況
R3年度の道内における農作業の負傷事故は約2,200件発生しています。内訳としては牛・豚・馬などの家畜による事故が43％で最も高く、次いで農業機械による事故が36％となっています（図1）。
死亡事故は16件発生しており、その内69％が農業機械によるものです（図2）。確実な運転操作や、ヘルメット着用等の対策を行いましょう。
図1 R3年度 負傷事故発生状況
図2 R3年度 死亡事故発生状況
異変を感じたらエンジンストップ！
畜産機械は大規模化に伴い大型化し、馬力が大きくなっています。作業中に異音がするなど、異常に気がついた時は必ずエンジンを停止してから確認しましょう。
収穫作業では、衣類やタオル等が巻き込まれる事故が多発しています。タオルは服の中に入れる、服の袖口を留めるなどの対策を行いましょう。
牛舎内でも気をつけて
家畜による事故では牛との接触によるものが最も多く、踏まれる、蹴られる、挟まれる、突かれるなど、毎年約700件発生しています。安全靴やプロテクターなどを着用しましょう。
牛には死角から近づかないようにし、無理な追い込みはしないようにしましょう。また、繋ぎ牛舎の作業では隣の牛に挟まれないように注意しましょう。
事故防止のために
作業機械の安全性能が優れていても、日頃の管理が不十分では、思わぬ故障が発生して事故を招いたり安全装置が機能しないこともあります。日常的な点検に加え、整備工場での定期的な整備を行いましょう。
この情報は2023年5月に地域（厚岸町、浜中町）の農業者向けに発出した技術情報です。
