水は乳牛の体重の約80%を占める重要な物質です。泌乳牛の水分要求量は哺乳類の中で最も多く、泌乳牛の1日あたりの飲水量は75~180Lと言われており、乳量の3倍以上の水を飲むことになります。
飲水行動
乳牛は
・採食後および搾乳後2時間に1日の飲水量の40%を摂取する。
・1日に10~15回程度飲水行動を行う。
そのため、牛がいつでも飲みたい量の水を飲めるように環境を整備してあげましょう。
必要量が満たされているか
【繋ぎ牛舎の場合】
ウォーターカップの吐水量は20秒あたり4~6Lであれば1日の必要量が確保できています。
→吐水量が不足している場合は、①水道管の口径を大きくする②給水タンクを設置する
などの対策が必要です。
※確認する時は搾乳後のミルカー洗浄時など、最も水を使うタイミングに水源から一番遠いところを数カ所、測定することが望ましい方法です。
【放し飼い牛舎の場合】
10頭以上の群で水槽は2カ所以上必要です。「○頭に対して水槽▲個ではなく」、水槽幅が1頭あたり最低9cm程度確保できているかが重要です。
→水槽幅が不足している場は、大きい水槽へ更新するか簡易水槽を設置しましょう。
清潔な水槽
飲水量を確保するためには、水槽が清潔であることがとても重要です。
こまめに掃除しましょう。
自分が飲んでも良いと思える水槽を!!
この情報は2024年9月に中西部支所地域(釧路市音別、白糠町、鶴居村)の農業者向けに発出した技術情報です。