今年の夏も夜温と湿度が高く、暑熱ストレスに悩まされたのではないでしょうか?気温が下がってくる秋口は牛の抵抗力も落ち病気にかかりやすくなります。病原菌は①持ち込ませない②持ち回らない③持ち出さないが基本です。防疫対策をしっかり行い、まずは持ち込ませない事を徹底しましょう。
1.農場入り口
農場入り口には石灰を道路幅、長さ4m程度に散布すると、大型トラックのタイヤが踏めるため、このくらいが望ましいです。雨によって流れてしまったら、定期的に散布しましょう。
消毒槽の塩素系と石灰は混ざると効力が落ちるので注意しましょう。
2.牛舎入り口(踏み込み消毒槽専用長靴など)
農場専用長靴
牛舎専用の作業服や長靴を用意しておくと外部からの侵入防止になります。また、踏み込み消毒槽は泥や糞を落とす槽と消毒槽の設置がおすすめです。消毒液は適正な濃度で使用しましょう(表参照)。
3.導入牛の隔離・観察
別飼いできないため、ビニルシートで仕切りをつけた事例
導入牛は3週間別飼いするのがベストです。牛を観察し、異常が無ければ牛群に移動します。育成牧場から退牧した牛も同様に扱います。難しければ1頭置きに繋留する、パドックの一部を区切るなど工夫しましょう。
4.野生動物の侵入防止
窓にネット設置
カラスやキツネなどの野生動物も菌の伝搬の原因となります。ネットやチェーンなどの利用も効果的です