令和6年産飼料用とうもろこしの収量調査より

令和6年度の収量

標茶町および弟子屈町の飼料用とうもろこしの収量調査結果を表1に示します。
今年度は、は種作業は降雨により遅れたものの、その後の生育は順調に進みました。気温が平年より高く推移したため、登熟は順調に進み、標茶町では平年より13日早く、弟子屈町では6日早く、黄熟期に達しました。
来年に向け、収量を確保するためのポイントについて紹介します。

表1 R6年収量調査結果

R6年収量調査結果

栽植本数の確認

面積あたりの最適栽植本数は、品種によって異なります。密植すると稈全体が軟弱になり、倒伏や病害発生のリスクが高まります。一方で、疎植になると収量減少のリスクがあります。まずは、選定した品種の最適栽植本数を確認しましょう。
は種作業開始時には、種子の間隔(株間)を実測して確認します(写真1)。畦幅を75cmとした時の、株間と栽植本数を表2に示します。
は種時の速度が速いと、株間の不揃や、欠株の発生につながるため、は種機の推奨は種速度を守りましょう。

株間を実測する

写真1 株間を実測する

表2 畦幅75cmの時の株間と栽植本数

畦幅75cmの時の株間と栽植本数

施肥量の確認

施肥量が過剰になると、飼料用とうもろこしの硝酸態窒素が高くなったり、ミネラルバランスが悪くなったりします。不足すると、収量減少のリスクがあります。
施肥標準量は表3です。土壌分析を行い、診断値が基準値から外れている場合は施肥量を補正します。施用する有機物の肥料成分・施用量を確認し、不足する分を化学肥料で施用しましょう。

表3 本所管内の施肥標準

本所管内の施肥標準

土壌pHの確認

土壌pHを維持・矯正するため、石灰質資材を施用しましょう。土壌pHを測定し、石灰質資材の必要量を施用しましょう(表4)。

表4 炭カル投入量の試算(改良深15cm、pH6.5に矯正するための必要量)

炭カル投入量の試算(改良深15cm、pH6.5に矯正するための必要量)

飼料用とうもろこしの栽培ポイントをまとめた資料もあります。
詳しくは、普及センターへご相談ください。

この情報は、2024年12月に地域(弟子屈町、標茶町、釧路町)の農業者向けに発出した技術情報です。

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