農場防疫についてもう一度確認してみよう!
伝染病が発生すると、治療費や検査費、生乳廃棄や乳牛淘汰、環境改善にかかる経費など経済的な損失になります。未然に防ぐため、病原体を農場に入れない防疫について再度確認してみましょう。
<病原体を農場に入れないために>
・車両の出入口には石灰消毒帯を作りましょう(写真1)。
農場に出入りする車両の消毒を行うことで病原体の侵入を防ぎましょう。
石灰消毒帯を作る際の注意点は以下の通りです。
① 大きさは、幅3m長さ4m程度を目安に作りましょう。
② 石灰の量は、1kg/㎡以上散布しましょう。
③ 7~10日を目安に定期的に散布しましょう。
④ 散布時には、直接石灰に触れないように手袋やマスクをしましょう。
・牛舎の出入り口には踏み込み消毒槽を設置しましょう。
消毒槽設置の注意点は以下の通りです。
① 消毒液の効果が落ちないように定期的な交換をしましょう。
② 消毒液は適正な濃度で使用しましょう(表1)。
③ 消毒槽は、泥や糞を落として十分な消毒を行える位置に設置しましょう(写真2)。
・野生動物の侵入を防ぎましょう。
野鳥やネズミ、キツネなどは、農場へ病原菌を持ち込みます。
防鳥ネットの設置や野生動物の隠れる場所をなくすため周囲の草刈り、不要物の撤去に取り組みましょう(写真3)。
作業前の声かけで事故防止。
この情報は、2022年8月に厚岸町・浜中町の農業者向けに発出したものです