ギシギシの防除について

雑草が増えてきている草地はありませんか?特にギシギシが繁茂していると、収量の低下や裸地が増加する原因になります。今回は草地でのギシギシ防除について確認しましょう。

ギシギシの性質と問題点

ギシギシはタデ科の多年生植物で、以下のような厄介な性質を持つ難防除雑草です。

  1. 繁殖能力が高い
  2. 家畜の嗜好性が低い
  3. 周囲の牧草の生育を阻害する

種子が大量についているギシギシ

大量の種子の種子をつけて爆発的に増殖

地上部は枯れているが、地下からギシギシが再生している

根が残っていると、そこから再生する

ギシギシ防除のタイミング

ギシギシが少ないうちに防除する

防除後の裸地の発生が少なく、既存植生で裸地を埋めやすくなります。

葉が手の平サイズの時が散布のタイミング(ギシギシの葉の横に手の平を置いている)

ギシギシを対象とする薬剤一覧

ギシギシ防除後の草地管理

早期に追播し、裸地を覆うことでギシギシを含めた雑草の侵入を防ぐことに繋がります。右の写真のような専用追播機が有効です。
更新直後の土が軟らかい状態では利用出来ません。

ギシギシを防除した後に大きな裸地が生じた様子

防除後の裸地

機械で播種作業を行っている様子

裸地への追播

各除草剤の使用方法・注意事項をよく確認して防除し、牧草率の高い草地を維持しましょう。

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