釧路農業改良普及センター釧路東部支所の防疫対策
普及員は、日々の業務で農業者の元を訪れる機会が多くあります。
牧場へ人間が出入りすることは、病原因子(ウイルスや細菌)の持ち込み・持ち出しのリスクがあります。
そこで、牛の病気の原因となるものを持ち込まない・待ち出さないために、釧路農業改良普及センター釧路東部支所では以下のような防疫対策を行っています。
1.タイヤ消毒
牧場入り口で車のタイヤに消毒液(アンテックビルコンS希釈液)を噴霧します(写真1)。噴霧はタイヤ一周分行い、溝までしっかり消毒をします。
写真1.タイヤ消毒の様子
2.消毒液(ビルコン希釈液)に長靴を浸した状態で現場に向かう
消毒薬として使用しているビルコンの使用方法には「汚染した長靴は、消毒槽内で30秒間洗浄することが望ましい」と記載されていて、数秒浸けるだけでは効果が不十分です。釧路農業改良普及センター釧路東部支所では、移動時に消毒液に長靴を浸した状態(写真2)にしており、十分な消毒効果を得ることができます。
写真2.現場へ向かう時の長靴
3.石灰散布した庁舎出入り口
釧路農業改良普及センター釧路東部支所では庁舎でも防疫対策を行っています。車のタイヤ消毒のために出入り口に石灰を散布しています(写真3)。約2mの幅で散布することによって、タイヤ一周分の消毒ができるようになっています。
写真3.石灰散布した庁舎出入り口
そのほかにも、帰庁後には長靴、車、作業着の洗浄などを行っています。
釧路農業改良普及センター釧路東部支所では、今後も感染症予防を徹底して普及活動を行っていきます。