機械紹介ページ1
先進林業機械の導入
鶴居村森林組合が導入した林業機械です。
Fendt社のVario700系をベースにWerner社がSchlang&Reichart社(S&R)と連携して開発した「WARIO 714」を2台導入しました。
主な仕様・特徴
・ エンジン出力 96KW/130PS
・ 公道走行速度 35km/h
・ キャビン旋回角度 270度
・ 8tまで牽引可能なウインチ(S&R社製)を2基装着している。トラクターのPTOで駆動し、リモコンで操作可能。
・ KESLA社製ストローク式ハーベスタを1台に装備。
・ epsilon社製グラップルを1台に装備。
・ S&R社製牽引荷台を1台導入。脱着可能、トラクターと接続した状態で公道走行可能。
導入機種選定
鶴居村森林組合が作成した実践事業の当初計画では、北欧製大型ハーベスターと高速フォワーダを導入する計画を作成しました。しかし、フォレスターから次の提言を受けました。
・ 高価な機械をシステムに組み込むことにより、一定規模の事業量確保が必要になる。
・ 鶴居村の蓄積量は平均130~160m3/ha程度であり、長期間大きな事業量を維持することは難しい。
・ 機械の減価償却分の事業量が確保できなければ、機械を手放さざるを得なくなる。
・ 無理に事業量を確保すれば、成長量以上の伐採となり森林の荒廃につながる。
・ 導入時のコストだけではなく、燃料やメンテナンスのコストも重要。
・ また、定期的な点検、通常の維持修繕が地元で可能な機械が望ましい。
これらの理由により、ウインチ付き林業用トラクターにハーベスタ、グラップルなどのアタッチメントを装着した機種をフォレスターから提案され、ドイツ・オーストリアでの作業状況を現地で確認し、トラクターを中心とした作業システムの有効性を認め、導入を決定しました。
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トラクターシステムの利点
・ 公道を自走できる(小型特殊車両登録)ので、回送コストが不要。機動性が高く小規模な施業地でも柔軟に対応できる。
・ ウインチ集材は急傾斜地でも集材可能。
・ 路網からのウインチ集材により、林内に機械を入れる必要が無く、林地の土壌保全に有効。
・ 導入したトラクターは燃費が非常に良く、一般的な林業機械の半分しか消費しない。
・ ベースはトラクターなので、通常の整備や修理が地元で対応可能。
・ 伐倒から集材まで一台の機械と作業員一人でも作業が可能。
・ アタッチメントが豊富で、様々な機能を拡張できる。
(アタッチメントの例)
アタッチメントの導入
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